A-518

Security level 7


電子情報型人工神試作機

A-518は、一般的な電子計算機無いの補助記憶装置内で管理されます。A-518の実験には現状、他者への許可を必要としませんが、高性能な画像処理ユニット付きの電子計算機内で実行されます。

説明

A-518は、2021年8月12日に行われた、Vtuber丹下琴絵の生放送、「【凸待ち】てめェの魅力を放て、宣伝凸待ち」にてVtuber神無月ユズカによって持ち出された、チャットボット型の機械学習モデルであるり、Googleが2014年に発表したアルゴリズム"Sequence To Sequence"(以降Seq2Seq)を用いている。神無月丹下Twitterマシュマロ上に存在する約1.1万対話を機械学習モデル構築の学習データとし、初代モデルA-518-1を作成した。その後、学習データの整形や、システムの改良などを経て、現在確保されているバージョンのモデルA-518-2が存在している。

初代モデル A-518-1

神無月が人生で初めて作った、対話型の機械学習モデルがA-518-1である。元々は、過去に■■■た■■を再現するために行った技術テストである。機械学習の先駆者のコードを使って作られた試作品で、Google Colab(オンライン上に存在する高性能開発環境)上で学習が行われた。当時、丹下が「タンゲコトエ」(A-518-a)と呼ばれる合成音声のファウンディングに成功し、開発、製造が決まっていたこと、彼女自身のクリエイティビティに神無月が感動していたことにより、学習モデル元に選出された。また、神無月は、以前に彼の同僚とAIバーチャルYoutuber(A-518-b)の開発にも携わっていたため、そのプロジェクトを再度始動しようとも考えていたらしい。学習の結果として、出現頻度の高い「■■■■」、「お金」、「コトエチャンカワイイヤッター」(A-518-c)などの単語には良く反応したが、それ以外の一般的な言葉にはあまり反応せず、学習が終わってしまった。

2代目モデル A-518-2

A-518-1が開発、育成されてから約3ヶ月後に、育成が開始されたモデルが2代目モデルのA-518-2である。A-518-1に比べ、Markov連鎖を用いた文章生成機能が追加され、より多くの単語に応答できるようになった。また、A-518-1の開発時に神無月が間違ったシステムの動作をさせていたことが判明した。そのため、大幅な学習データの修正と開発環境の再構築を余儀なくされた。それらの修正によりA-518-2はより多くの単語や文章を理解し、回答することができる学習モデルに進化した。

補足資料

タンゲコトエ A-518-a

タンゲコトエとは、株式会社エーアイによって、開発製造される予定の合成音声ソフトの名称である。A.I.VOICE Juniorという新規プロダクトにて、丹下琴絵を使ったソフトの開発が計画された。この計画はすぐにクラウドファンディングサイトにて出資受付がされ、最終的に大成功を収めた。タンゲコトエには、「通常」「ハイテンション」「ローテンション」の3つの音声モデルが存在し、コンテンツに合わせて切り替えて使える仕様となっている。ソフトウェアは一部のファウンダー限定でパッケージ版、一般販売用のダウンロード版の2種類が存在し、パッケージ版にはシリアル番号が発行される。

コトエチャンカワイイヤッター A-518-b

丹下琴絵の視聴者たちが度々使う言葉である。基本的には丹下琴絵を称えるために使われると推測される。A-518-bに似た単語にはミーム汚染が発生していると考えられており、取り扱いには気を払わなければいけない。

AIバーチャルYoutuber A-518-c

A-518-cは神無月ユズカがLabと呼ばれる機関に所属していたときに、彼の同期とともに開発されたシステムである。A-518-cは指定されたYoutubeの配信コメントを取得し、収集してきたコメントに対し、Docomoの対話APIを利用して返答を生成、別途感情分析APIで感情分析後にシステムに情報が伝達される。返答分と感情分析結果により、システムは様々な声色、表情、動作で視聴者と疑似的なインタラクションを取ることが可能になる。このプロジェクトは後にとある発表会で発表され、満場一致で最優秀作品に選ばれた。その後、未踏ジュニアに出し、さらなる開発をしようとした矢先、彼の同期に飽きられる形でプロジェクトが凍結となった。